抗がん剤は白血病にしか効かない
2人に1人が「がん」になる時代。それなのに、無意識のうちに、自分は「がん」にならない人と思い込んでお客様と接していませんか？
「がん」という言葉を医師の次に多く使うのは、保険営業かもしれません。
自分が「がん」になったから気づいたことではありますが、保険営業は、あまりに「がん」という言葉を軽く使いすぎます。
先週末にもすごく感じることがありましたので、今日はそのことを書きますね。
『抗がん剤は白血病にしか効かない』
○○生命の研修で、ソリシター（代理店に対して商品を教えたり営業したりする仕事の人）による根拠のない発言です。医者の講演で聴いたというだけの。それもへらへら笑いながら。講演で誰が何を話そうが自由なのかもしれませんが、『抗がん剤は白血病にしか効かない』ということをソリシターが広めることは危険すぎます。他の病院の数人の医師にも確認して、共通の意見があれば私たちに話すべきです。
私の通っている病院は、一応、乳がんの実績の一番ある病院です。
とにかく間違えた情報ばかりが出回っている。ネットの情報は見ないこと（古い情報がほとんど）本は読まないこと。最初からそう言われています。それでも私の環境では、このような変な情報は容赦なく入ってきます。
講演した人は、本も書いている先生のようですが、自費出版と分かる出版社。個人病院は、集客が大変なのだというのが一目で分かるものでした。
放射線治療が中心になってきていることは分かります。その通りで、私と同じ乳がんの人も放射線治療を受けている人が多いです。
何度か書いていますが、「がん」は部位によって、また同じ部位でもたくさんの種類があります。その「がん」の性格によって治療法がひとりひとり変わってくるのは当たり前のことでもあります。
私の「がん」の性格は、たまたま暴れん坊だったので両手両足を押さえる必要があった、おとなしくなったら標的で攻撃して「がん」をやっつける。そんな治療法が、何十種類もある抗がん剤の中の一つだっただけのことです。また、転移を防ぐために抗がん剤を投与している人も多いです。
『子育てが終わっても、「がん」の保障そんなにいりますか？って話です！』
これもへらへらしながらの同ソリシターからの発言です。
子育て中と思われる？50歳までの定期のがんの保障の設計書を配りながら。
私も「がん」になったときに一番最初に思ったのが、子育てが終わっていて良かったということです。
それでも・・・。
子供が独立しても、50歳をすぎていても、「がん」になれば治療したいと思うのが普通です。今は、お子さんのいらっしゃらない夫婦も多いです。
もう少し、気遣い、気配りが必要ですよね。子育てが終わったのなら治療を諦めていいのでは？とも聞こえます。
ちなみに、このソリシター、私が「がん」であること、私の年齢、子供がすでに結婚していることも知っています。
「がん」だから敏感になっている、のではなく、「がん」の人だらけなのだからもっと発言に気を付けなさいということです。
相手を思い遣る気持ちがないと、保険営業はできません。
今回のこと、帰宅して、何気なく夫に話してしまいました。
「抗がん剤って、白血病にしか効かないんだって～」
もう、怒ってしまい、暴れる勢い。大変でした。どうやら心無い言葉には私の方が慣れているようです。
○○生命に抗議すると言っています。
辛い治療を頑張っていること、見ていますからね。
その抗がん剤により、やっと「がん」も見えなくなったわけですから。
今後、研修内容がこのようなものと前以て分かった時点で、欠席しようと思います。
これも、自分を守るためですね。
また、夕べも「自分もがんで・・・」という連絡をいただきました。○○生命とは別の保険会社のソリシターです。2人に1人ですからね。やはり抗がん剤の経験もあるようで、そのmessageで私自身、安心できたし強くなれました。
貴重な話をありがとうございました。
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