1LDK空間の有効活用
作業依頼者である奥さまの悩み
結婚により、1LDKに一人暮らしだったご主人の部屋へ2匹の犬と一緒に引越してきた。来年3月には赤ちゃんも生まれる。元々、片付けや捨てることが苦手なご主人だったため、1LDKの部屋は荷物であふれている。特に仕事の書類、勉強の書類、本が多すぎてどうにもならない。赤ちゃんが生まれれば、さらに荷物も増えるので、それまでに環境を整えたい。
部屋を見ての問題点
①奥様の話のとおり、リビングは予想以上の書類の山です。
②リビングにベッドがあり、奥の部屋にテレビがあることに動線上の違和感を感じました。
③モノが多いです（探しモノをするのが大変ですぐに買ってしまうのか、ダブってるモノが多いように感じました）
改善に向けて
①書類はご主人さまがいないと必要、不必要が分からないため、主に、種類分けを中心に作業してみました。
この書類を、仕事用、勉強用（学校用）、私用（明細類）に分けます。
その結果、この棚は奥様の衣類置き場に変身しました。この方が見た目も断然かわいいです。
②リビングにドカーンとあるベッドが気になりました。思い切って奥の部屋にあったテレビと入れ替える作業をしました。
リビングには、ベッドよりも
テレビの方が、しっくりきます。これで、お友達が遊びにきても違和感ないと思います。
③続いて、リビングにある収納スペースを見てみると・・・
とてもオシャレで、貴重な収納スペースなので有効に使いたいところです。
本来、本はこのように平積みにはしません。が、まず読む時間がないということで、思い切って平積みにしました。こうすることで、縦にするより量が多く入ります。
この段は、奥様専用です。
ここは、今まで本の前に、つい置いてしまった小物たちの定位置を作ってみました。本の前には、また、引き出しの前には絶対にモノを置かないことが大事です。また置けないように工夫しましょう。引き出しの前にモノがあったら引き出しは開けません。その結果、つい他に置いてしまう、になってしまうものです。
一番上は、赤ちゃんのオムツやストック品入れるために空けておきます。私は背が低いのでここがオムツだと不便になりますが（不便=つい置きやすいところに置いてしまいます）このお客さまはスタイルがいいので余裕で届きます。
④続いてシューズクローゼットです。
下に少し見える段ボールには、また本が入っていました。ところどころ、靴の上にビデオが置かれています。一番占領しているのが、今は全くすることのないゴルフバックです。いらないモノの処分とモノの定位置への移動。でもゴルフバッグはやはりここしか置くところがありませんでした。段ボールを出したので、リビングにあったスーツケースはこちらに収納できました。
⑤続いては洋服のクローゼットです。
この大きさのクローゼットが二つあり、ご主人さまと奥さま、一つずつに分けたようで、それは正解です！反面、スペースが狭くなっているので、服がギューギューに押し込まれています。それが原因でシワだらけに。下に段ボールを置いていることでも服のシワの原因です。
たためるモノはたたみました。スーツは右が夏物、左が冬物で分けてみました。スカスカまではいきませんが、服と服との感覚は、このくらいあるとシワを防げます。
二日間の作業を終えて
ご主人さまが捨てられない体質であること、奥さまは部屋をスッキリどうにかさせたいという希望であること、どちらも取り入れることを考えると、レンタルスペースの利用を提案させていただきました。ご主人さまの本と、ゴルフバックをそこに移動させるだけで、かなりのスペースを作ることができます。そして、そのレンタルスペース、1年間一度も開けることがなかったとしたら、さすがにご主人も いらないモノとして認識してくれるのではないか、という期待もあります。ただ、そこで問題なのは、スペースに余裕ができることで、またモノを増やしてしまう人も多いのです！そうなってしまうと全く意味がなくなってしまいます。そこで効果的なのが定位置を守ること。その定位置は動線（動きのクセ）に沿って決めること、引き出しの前にはモノを置かない（心配であれば、引き出しをぎりぎり前に置くのも効果的）ことが大事です。
奥さまがとてもかわいらしく、いろんなお話も聞けて、そしてワンコたちとも仲良しになれて、私も楽しく仕事ができました。
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