私も誰かを傷つけていた ~今の自分だから分かること~

今までこのブログには、がんになって、自分が傷ついた言葉を何度も書いてきました。
自分も誰かを傷つけていたことに気づきました。

告知を受けて、私が一番最初に思ったことは、「子供を育てた後で良かった」ということで、息子にも直接そう伝えたし、SNSでも発信してしまいました。でも、その発信により、傷つく人がきっといただろうと気づきました。

例えば、若い女性が乳がんになってしまったら・・・。その人が当時の私の投稿を見たら、きっと傷つくよね。本当に申し訳なかったです。
誰に指摘されたわけでもなく、自分で気づくことができたのがせめてもの救いだと思っています。

また、仕事柄、保険営業さんの使う『がん』という言葉の軽さがすごく気になるのですが、実は私も過去に軽い言葉を使ってしまっていた時代があるんです。

15年ぐらい前になるかな。がん、心筋梗塞、脳卒中と呼ばれる三大疾病を保障する保険がありました。病気に該当したらお金がもらえ、元気に老後を迎えられたら払ったお金が貯まっているといったものです。私はこの保険が大好きで、三大疾病になったら1000万!2000万!3000万!という保険をたくさん売っていました。

その保険の三大疾病には定義があり、がんの場合は悪性のもの。心愛筋梗塞、脳卒中に関しては、所定の状態(ほぼ寝たきり)が60日続いたら、というものです。そうなると、一番給付がもらいやすいのは、三大疾病のうちの「がん」なんですよね。

三大疾病保険に1000万に加入していたとします。

「すぐに治るような、ちょっとしたがんになれば1000万もらえるので、すごくラッキーですよね」

という話法です。

もちろん、「大病したときに1000万円があるとないとでは大きく違いますよね」とも言っていましたが。

自分ががんになって、あの頃の、あの自分の話法はなんだったんだろう。誰かを傷つけていたかもしれない!と深く反省しました。聞いていた本人でなくても近い人が、がんで闘病されていたら、いい気持ちはしませんよね。

がんになってラッキーなことなんてありません。

こんな過去があるから余計なのかな?保険営業さんが発する言葉に敏感になってしまうのかもしれません。やはりね、言葉は凶器にもなり兼ねないから、直してほしいって思います。

最後に・・・・。

これは、私は絶対に発しませんでしたが「可哀想」という言葉。
私の通う病院は、乳がん専門の病院なので、病院に行くと、若い人もいるんです。赤ちゃん連れていたり。でもきっと「可哀想」ではないんです。「可哀想」って言われたくないと思います。言われると傷つきます。私も一番イヤな言葉でしたから。「可哀想」なのは、『病気であること』であり、彼女ではないからです。

言葉って難しいですよね。取りようの違い、とか、あなたのためを思って言ったのに、とか、よく聞くけど、言葉による傷って残ります。

線を引かないで今までどおり、を意識していれば間違いないのかもしれません。「可哀想」と思う時点で他人事であること、上から目線であること、気づいてください。

 

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