「ハローワークの前で声をかけられ強引に仕事に誘われました。人の目もあるし、保険の仕事だけはやりたくありません。本当にやめてほしいです」

ハローワークの前で保険屋さんに声をかけられてとても不快だったという声が、立て続けにありました。
申し訳ないのですが、この件で私に相談いただいても、何も解決できません。

ということで、今日は、保険会社の採用について書きます。
ハローワークの前で、保険屋さんが声をかけるという行動は、「契約がほしい」というよりも「採用したい」という理由が考えられます。

ハローワークの前での声かけは違法です。詳しくは、ハローワーク内での声かけが違法なのですが、出入り口でも同じことだと私には思えます。
違法行為だから後ろめたく、陰に隠れていて、対象者がくると、今だ！という感じで近づくので、声をかけられたほうは驚いてしまうのです。

保険会社の採用を、人はどう感じているのか

以前、Facebookの友達の投稿に下記のようなものがありました。
「○○生命にスカウトされた。こういう営業やめればいいのに。昔、キャバ嬢にスカウトされて迷惑だったけど、今はそれが懐かしい。何年かして『私も保険会社によくスカウトされたわ』なんて懐かしむ日が来るのかな』

この件に関しては、投稿者の許可を得て、著書「私たちが保険営業を嫌うワケ」の第一章にも書いています。
この投稿により、いいね！が139。コメントが17件も寄せられていました。
投稿には、会社名も赤裸々に書かれていましたが、私の場合、立場もあるので一応消しています。
誰でも知っている大手の生命保険会社です。

コメントの内容は、

私もよくスカウトされました。広告という形のないものを売ってきましたが、生命保険だけは売る気になれませんでした。
仲間ですね。年に一度は声をかけられます。保険を売る気にはなれないですよね。
ハローワークに行くと、よく声をかけられます。
ハローワークの隣の税務署に行ったときに、職探しをしている人と間違われてスカウトされましたが、なんの自慢にもなりませんね。
私もあります。けっこうある話のようです。何か買わされるのかと思いました。
私は、A生命とB生命から声をかけられました。「今、どこの保険に入っているのですか？」「保険のタイプは？」「結婚していますか？」「アンケートに回答していただくと○○の招待券が当たるんです」「名前書くだけなのでこちらにお願いしていいですか？」A生命は、ひたすら書留の封書が送られてきたり、電話攻撃されました。「本人は先日亡くなりました」って言ったら二度と来なくなりました。
有名企業なのに何をやっているんだか。

保険営業のみなさん、どう感じますか？保険だけは売る気になれません、なんて言われていますよ。売れもしない人から言われてます。

このままでいいのか！って、本気で思ってしまいます。

保険営業の仕事って、保険を売ることではありません。正しい情報を大事な人に伝えることです。

なぜ保険会社は採用が必要なのか

職員自体が分かっていないことが多いです。やれと言われるからやっている。
これでは相手にそのまま伝わってしまいます。

ハローワークの前での採用はダメとしても、「正しい情報を大事な人に伝える仕事を私と一緒にやってみませんか」ですよね？

なぜ保険会社は、採用が必要なのか。

人は、それぞれ違う。いろんな人がいて、好きな人も人それぞれ。
保険は嫌いな人からは加入しない。
趣味もそれぞれ違う。
犬の大好きな人は、犬が大嫌いな営業よりも、犬が好きでコミュニティまで持っているような営業から話を聴きたいと思う。

だから、いろんな人が必要なの！
だから、あなたも採用されたの！

今一度、考えていただきたいです。

真面目に一生懸命頑張っている保険営業がたくさんいます。でも、ほんの一握りの、違法行為をしてしまう人のために、保険業界のイメージが悪くなってしまっています。本当に残念なことです。

私がどのように採用をしてきたのか

トータルで11人ぐらい採用していますので、なぜ自分が採用できたのを振返ってみました。

私が採用したみなさんの共通な言葉は、

すごく楽しそう。いつも笑顔だよね。シモサワさんにできてるなら私にもできるかな。

です。
けっこう表情を見られていますよ。

それと、突発的な採用はありませんでした。お声かけしてから数年後に採用になっています。
声をかけてからコミュニティを作り、定期的に会を開いていました。食事会、お茶会以外にも、心理テストの会をやってみたり、エステツアーなんかも記憶にあります。コミュニティを通して自分を知ってもらう、仕事を知ってもらうってとても大事。採用より前にお客様になることも多かったです。

「これからは、採用もコミュニティだよね」と言ってくれた所長さんもいます。伝わって嬉しいです。

採用も、数字と同じように1年後の見込みを増やすことが大事ではありませんか？突発的に誘うから、「怖い！」となるのです。